16.仲乗り新三
作詞:つるぎまさる
作曲:村沢良介
木曽の生まれよ 仲乗り新三
夜風身に沁む 旅鴉
生まれ在所で いつかはきっと
寝ずに覚えた 木曽節を
いいじゃないかい 春だもの
いいじゃないかい 旅だもの
結ぶ草鞋と アンァー アー…
三度笠
木曽のナー ナカノリサン
木曽の御岳 ナンジャラホイ
夏でも寒い ヨイヨイヨイ
アラ ヨイヨイヨイノ
ヨイヨイヨイー
斬って切れない 情けの糸で
後ろ髪ひく 茶屋娘
こんなやくざに 惚れたら苦労
明けの木曽路を 忍び立ち
いいじゃないかい 春だもの
いいじゃないかい 旅だもの
縞の合羽に アンァー アー…
ひとしずく
「お控えなすって お控えなすって…
手前 生国と発しまするは
木曽でござんす
木曽は木曽でも木曽川で
産湯を使った
仲乗り新三と申します…」
遠音・山越し・ふるさと囃子…
じーんと来やんす瞼の奥で…
捨てたあの娘が
捨てたあの娘が俺を呼ぶ…」
石の地蔵さんと 野仏さんに
片手拝みの いそぎ旅
ままよ長脇差 水棹に代えて
流す筏は 十三里
いいじゃないかい 春だもの
いいじゃないかい 旅だもの
娘 手を振る アンァー アー…
中仙道
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